参加作品一覧
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――都市伝説。
それは日本各地に広がる無限の闇の話。
これはある場所に居る女の子が迷い人に語って聞かせる、ちょっと怖いお話。
舞台はある地方都市のとある不良高校生男子のお話。
『落し物』という日常に潜む些細なことを切っ掛けに、この地方に伝わる都市伝説に飲み込まれることとなった男子高校生。
その末路を語って聞かせる謎の女の子。
この都市伝説が真実か否か、それを決めるのはあなた次第……。
暑い夏にちょっとした涼しさをお届けする、一話完結のホラーストーリー。
あなたがこの都市伝説に巻き込まれたら、無事に帰る自信はありますか?
R15 怪談 呪い 落し物
「やっぱ時代は怪談だよね!」
幼馴染の放ったその一言で、俺達は百物語(ショート版)をすることになった。それも真冬に。
集まったのは、俺、幼馴染、俺の妹、妹の幼馴染とその執事、合計五人。百物語ならぬ五物語が始まって、怪談が苦手な妹が怯えるなどハプニングもあったが、今回の催しは無事に終了。……訂正、「無事」とは言い難かった。
※この話は、同作者の作品「シスコン兄貴奮闘記」の番外編です。本編を読んだことのない方でも楽しめるようになっていますが、こちらを読むとよりお楽しみ頂けるかもしれません。
八月十二日 木曜日
今日は無駄に暑かった。
それに、朝からやけに空気が乾いていた。
窓を開けると爽やかとは言い切れない熱風が押し寄せて、思わずむせそうになった。
昼前に、友達からメールが来た。
無駄に長い文章で、プールに行かないか?という内容だった。
私は誘いを躊躇なく断った。体育の水泳の補講すら後回しにしている自分が、どうして自ら好んで塩素まみれの水溜りなどに行こうか。
私は布団に勢いよく飛び込み、眠りの世界を漂うことにした。
この時は、まだ何も知らなかった。
明日起こることも、その結末も、
今日プールに行っておけばよかったと、後悔することになることも。
悲劇 友情 猫
心に隙間をつくっていないだろうか?
ズーッ……
ズーッ……
何かを引きずる、そんな音がする……。
それは心に隙間を持つ人にしか聞こえないし、見えない……。
とある地方都市の大学に通う千歌。彼女は心に隙間をつくってしまった一人だった。
千歌は些細なことで彼氏の拓海と口論してしまう。その口論は予想以上にヒートアップ。
拓海は口を聞いてくれなくなってしまった……。
こんなはずじゃなかった……。毎日がつらい……、憂鬱で仕方ない…。
そんな彼女はある日、それに遭遇した……。
残酷な描写あり オカルト 怖い話 怪談 ミステリー 死神 都市伝説
ぎぃ──
軋んだ音に振り向けば、ドアがほんの少しだけあいている。
(またか──)
万菜美は溜息を吐きながら、ドアを閉める。
最近、閉めていた筈のドアが、いつも少しだけあいているのだ。気にするほどのことでもない、閉め忘れていただけだ。そう思えども、決して気持ちのいいものではない。
ぎぃ……と、建てつけも悪くないのに、軋んだ音をたててドアが開く。
それだけの出来事。どこの家にでもある、些細な出来事。
だけど、
ぎぃ──
それだけが、何故かとても怖い──
榊3作目
「順番なのでこうして喋っていますが、私の話は怖くありません。いえ、ちょっと不思議な出来事で、聞く人によっては怖いと感じるかも、です。ただ、私にはちっとも怖くないのです」
夏の夜、とある集まりで一人ずつ怪談を発表していた。
各々がとっておきの恐怖体験や人から伝え聞いたという奇怪な話を語る中、次に順番の来た若い女性がそんな風に話し始めた。
注目されて照れながら彼女が語るのは、数年前に海外を長期間旅行した際の体験談だった。
旅行での日常が控えめな口調で話されてゆく。
彼女の言う「ちょっと不思議な出来事」とは何か、徐々に明かされていった。
体験談 霊体験
八月五日。島根県のどこかの街。その街に建設されたマンション。
そのマンションの四十九号室にサラリーマンの谷森竜が引っ越してきた。そのマンションは心霊現象が発生する心霊スポット。
「谷森竜です。今晩は引っ越し初日記念として、緊急生放送を行います。三十分以内に心霊現象が発生するのかも気になりますが、皆さん一緒に差し支えない会話を楽しみましょう」
あなたは衝撃の三十分間を目撃する。そして谷森竜によるインターネットラジオ番組の果てに恐怖するだろう。
悪霊 インターネット ネット社会 生放送 マンション 心霊現象
限定的だが死を見ることができる少年。
制限は「自殺」。彼は自殺であれば未来であれ過去であれ、その目で見通すことができる。
やがて彼は白と黒の自殺が見える世界の中で色鮮やかに変化する世界を愛した。
自己の死を知り、楽しくいきることを選んだ少女。
彼女の持つ笑顔は幸か不幸か一人の少年を惹き付けた
少女は少年のお陰で死が怖くなかった。
白。黒。そして鮮明。
彩度の変わる世界を愛した少年は叫び、死が彩る世界を駆け抜けた。
『黄色い線の内側までおさがりください』
本当の意味、ご存知ですか。
黄色い線の内側と外側の世界、隠されているコト、青い紫陽花に引き込まれていくあの場所。そこにいる青い男。
女の怨念と執念、悲しい記憶、許せない気持ち、それら全てが複雑に絡まりねじ曲がった気持ちが押し出され、『肉を噛む、吸う、舐める、喰う』
一度は離れたバショだけど、止められない好奇心に負けるとまたそこへ帰ることになる。そして、そのまま引きずりこまれて抜けられない。
抜けられなくていい。そこがあなたの居場所だから。
残酷な描写あり ホーム 電車 血肉 猟奇的 殺人 黄色い線 怨念 紫陽花
小説情報 連載(全20部) 怖い:2 ID:299157酒処のん平(藤原寿桜)
地下室らしい部屋に閉じ込められている俺。
不吉な予感はあった。
空は無数の鳥の群れで真っ暗。
そういえば前日にUFOの確認情報が尋常なほど多く、けれど誰一人として撮影できないという妙なニュースが流れていた。
「どぉ~ちだ」
明るい声とともに突き出された両手。
どうやら何かを握っているらしく、どちらかを選べということらしい。
もしかしたら俺が左を選ばないことを見透かしているのではないだろうか?
だとすると……。
やっぱりお前の仕業か。
拉致監禁された俺に突き付けられる現実。
俺は理不尽な無間地獄へと突き進む。
残酷な描写あり