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怖そうな話 ~祖母が残したお守り~

 親から子へと受け継がれるモノ。

 そう皆様が聞いたとき、どのようなことをイメージされるでしょう。
 すぐに思い至るのは『才能』でしょうか。勉強、運動、美的センスなどなど、親が「こうだった」から子供も「こうなった」という無意識の一致は、皆様も体験、目撃したことがあることと思います。


 では、この文章が目に触れているだろう場を考えました上で、もうひとつの回答を。
 親から子へと受け継がれるモノ。
 例えば『霊感』というのはどうでしょう。親が視える人だったため、その子も視える。
 私には霊感というものが皆無でございます。そのような受け継ぎが確かにあるとは言い切れません。
 ですが、「視える」ことの受け継ぎは往々に耳にするお話ですゆえ、これは確かにあることなのでしょう。
 

 さて。今回はこのような「代々受け継がれるモノとはどういったモノか」というコンセプトでお話を組み立てます。
 皆様は親から何を受け継いでいますか?
 その受け継いだすべてを把握できていますか?
 受け継いでいながらも自覚がなく、親からも知らされていない真実はありませんか?

 今一度、自分という人間の成り立ちを調べることも面白いかもしれません。

創作

小説情報 短編 怖い:2 ID:388581歌多琴

お隣さん

 央保と、隣家の夫人である纏の間には、軋轢が生じていた。ガーデニングという共通の趣味を持ち、当初は良好だった両者の関係は、些細な口喧嘩から崩れてしまい、やがて不和は泥沼化。それに伴って行われ始めた嫌がらせは、次第に性質の悪さを増していく。
 証拠が無いからと警察は動いてくれず、関わり合いを避けようとする周囲の反応は冷たい。夫でさえもまともに取り合ってくれない中、央保は孤独に悩みを抱え込んでいた。
 そんなある日、買い物に出掛けた先で、央保は纏の旦那と顔を合わせる。堪らず苦情を訴えるも、逆に思いも寄らない返答を突き返されてしまい――。

小説情報 短編 怖い:30 ID:465207山樫 梢

給水栓

叔父の経営する警備会社に勤める俺は、あるオフィスビルの深夜警備を任されることになった。とはいえ、警備とは名ばかりで、実際には二週間前から頻発するようになったある怪異の原因を探れという仕事だ。
給水栓から溢れるその物体は、二週間前に酷い死を遂げた老婆の無念の痕跡なのだろうか。物言わぬ亡霊が発するメッセージの本当の姿とは……。

昨年はたくさんの『怖い』ボタンを押していただき、ありがとうございました。おかげさまで『怖い順』の2位を取ることができました。
今年は4472文字の小粒作品をエントリーします。また多くの方に足を運んでいただければ幸いです。

残酷な描写あり 深夜警備 4472文字

小説情報 短編 怖い:170 ID:186484小春日和

あなたの書いたものはつまらない

 平日、私は毎朝6時に起きる。
 簡単な朝食を取って6時45分には家を出、最寄りの駅まで歩く。
 そして7時台最初の電車に乗り、乗り換えを1度して、会社のある駅まで行く。
 会社は駅から歩いて5分程度だ。
 会社の業務が始まるのは9時からだが、私は8時にはデスクに就いて自分の仕事を始める。
 午前の勤務時間は9時から正午までで、それから1時間昼休みがある。
 私は昼食はたいてい自分のデスクですませるため、建物からは出ない。

R15 残酷な描写あり 失敗作 ←だが作者は律儀 よりはグロ 読まなくていいです 評価も要りません 早く埋もれたい お願い忘れて(必死) 夏休み返して(泣)

小説情報 短編 怖い:15 ID:367665征彌

escape

 ズリッ、ズリッ、と布を引き摺る音が聞こえる。
 私は荒い息を抑える事も出来ず、ただ、見つからないように、『あいつ』が私を見つけないように、祈った。
 心臓の鼓動が大きく聞こえる。さっきから震えが止まらない。
 布を引き摺る音は段々と近くなり、私の息遣いは更に荒くなる。
 鼓動がうるさい、息する音もうるさい。この音を聞きつけて、『あいつ』は簡単に私を見つけてしまうのではないか。半分以上パニックになっている頭で、それだけ考える事ができた。
 
 私が隠れているクローゼットは狭すぎる。異臭が酷く、屈む事も出来ない。
 もっとも、冷静な時にこのクローゼットに入る勇気は絶対無いだろう。
 でも、私は冷静じゃない、少なくとも、今この状況では。
 叫びたい。声を張り上げて助けを呼びたい。うるさい。苦しい。

 死にたくない。

 もう逃げ始めてからずっと涙は止まっていない。けど、その所為で視界が悪いという事は無い。
 『見る必要のあるもの』はきちんと見えているはずだ。
 それで『見る必要の無いもの』は絶対に見えない。それで充分。

 『あいつ』の布を引き摺る音は未だに聞こえている。

R15 残酷な描写あり スプラッタ パニック 一人称

小説情報 連載(全8部) 怖い:38 ID:32864紗凪 ケイ

か げ

「後ろ。今振り返らない方がいいですよって言ったんです」


 深夜2時、俗に言う草木も眠る丑三つ時を回った心霊スポット。
 ……が舞台ではない。
 過去に、残虐な連続殺人事件や、凄惨な事故が起こった廃屋や廃病院でもない。
 ましてや、自殺の名所として有名な、某樹海や断崖というわけでもない。

 舞台は、どの県にも一つはある、どこにでもある片田舎の町の、何の気ない時間、誰もが見慣れた場所……。

 そんなごくありふれた所にこそ、“彼ら”は居る。

 例えば。とある少年の言葉(きょうくん)を借りるならば。

「理由もなしに寒気がしたら、出来るだけその場から離れて下さいね。鳥肌が立った時なんか、すぐ近くにいますしね。急に耳鳴りがした時なんかも。視えなくても、十中八九“彼ら”と視線が合ってる。それとなくそらして下さい。視えてると気づいたらついて来るんで。あと、背後で気配がしても、極力無視して下さい。後ろにいなくても、上にいたりなんかするんですけどね――」


 これは、無関係でもなければ深入りもしてはいない、“居た”モノを文字通り“垣間視た”、平凡な日常の一コマのお話。

「――別に幽霊だなんて一言も言ってませんよ」

現代 日本 夏 歩道橋 不思議系 そんなに怖くない筈 でも書いてる本人は 執筆中滅茶苦茶 ビビっていた 短編 後味悪め?

小説情報 短編 怖い:45 ID:108845久保田マイ

バッドエンドクリエイター

 とある小説投稿サイト。
 普段は作者も読者も少なく、とてもではないが賑わっているとは言い難い。
 しかし、そのサイトは、一部のコアな人達から凄まじい人気を誇っていた。

 その理由は、ホラー小説。
 毎年、夏になると、そのサイトはホラー小説の募集をしているのだ。
 普段投稿される小説は少ないのに、その時だけは沢山のホラー小説が投稿される。
 それも、かなり質の良い小説が集まっているのだ。
 しかも、投稿される小説は、何故か全てがバッドエンドの物ばかり。
 規定には特に記載も無いのに、救いようのない恐ろしい物語ばかりが集まっている。
 その点が、一部のホラーマニアにウケているのだった。


 今年も夏がやって来る。そのサイトで恒例のホラー小説募集が始まる。
 一人の本好きの少年が、興味本位から、そのサイトに投稿するために小説を書いていた。

 その少年は知らなかった。そのサイトに、ある悪趣味な、都市伝説のような噂が立っている事を。
 「そのサイトにホラー小説を投稿すると、投稿者は、その小説と同じ目に遭う」と言う。
 そんな噂が立っている事を。彼は不幸にも、その身を持って思い知る事となる……

R15 残酷な描写あり シリアス 悲劇 高校生 小説投稿サイト 都市伝説 怪奇 洋館 異形

小説情報 短編 怖い:220 ID:463019カラクリ

スイートホーム


 幽霊屋敷と噂される一軒の空き家がある。
それは、密集する民家の普通の一件の家。
その庭に夜な夜な半透明の老人が立ち、掃き出し窓を叩いているという。
噂の真偽は定かではないが、その地域ではひそやかに流れていた。
  **
うだつの上がらない男がマイホームを手に入れた。だが、彼の妻はその家が気に入らなかった。
居丈高に振る舞うようになった夫に我慢ができなくなった妻は、夫を殴り殺す
  **
 遊び場所の空き家を探していた少年たちは、ある夜、幽霊屋敷の噂を信じずにその家に忍び込む。何とか入ることに成功した少年たちは、窓の外に立つ老人に見つかり逃げようとするが……

R15 残酷な描写あり 悲劇 少年

小説情報 短編 怖い:64 ID:390080黒駒臣

鵙の呼び声


(残酷描写あり、閲覧注意されたし)

鵙(もず)神社の来歴についてここに簡記する。

神社に関する最も古い記述は室町時代にまで遡る。
当時、神社は土着の山神信仰の場として細々と機能していたに過ぎなかった。
麓の村の主産業である養蚕の成就を山神に祈ったことがそもそもの起こりとされる。

その村を野盗が襲った。
絹を奪い、女子供を拐かした。
果てぬ怨嗟の中、村人は神に祈った。

野盗を殺してくれと。

程なく、野盗の頭目の死体が上がった。
松の木に喉を刺し貫かれ、風鈴のように揺れる亡骸を見て、誰かが言った。
鵙の早贄のようだと。
以来、神社は鵙神社と号した。


時は流れ、明治時代になると、養蚕が立ち行かなくなった。
村の蚕が悉く死んだ。
蚕が尽き、絹が尽き、飯が尽き、金が尽き、
飢えと恐怖に錯乱した村人の間に死が蔓延した。

人々は再び鵙神社を顧みた。

そこに現れたのが、鵙の巫女と呼ばれた娘である。

その余りの忌まわしさゆえか、
中てられたように村は次第に狂っていき、
結局、
地図から消えた。


それから百年余りが過ぎた現代において。
三体の自殺体が発見される。

彼らは一様に、己が手で耳と目と鼻を引き千切って死んでいた。


――その神社は、殺意を内包している

R15 推理 ダーク 民俗学 神社 信仰 刑事 大学生 妖怪 スプラッター

小説情報 連載(全8部) 怖い:123 ID:463034瑠璃丸

笑った復讐者

俺は祖父母の家から大学に通う大学生。

大学の冬休みのこと。
あまり乗り気ではなかったが、背中を押されて成人式に出席することに。
そこで久しぶりにあった友人は、同級生の良くない噂話をするのが趣味なようだ。

式も終わって帰ろうとしたとき、同級生だという女性が俺に声をかけてくれた。
当時小学生だったときから俺のことが好きだったんだとか。
ならもっと早く言ってくれればよかったものを……。

そんなこんなで付き合うことになった彼女を、ついに家に呼ぶことを決心した。
祖父と祖母には適当に出かけてもらい、広い家に二人きりとなった。

しかし、どうにも背筋が冷たい。
空気が凍っていくような、不思議で気持ちの悪い感覚。
そして聞こえてくる彼女の悲鳴。

俺が知らされた真実は――――。

復讐 幽霊

小説情報 短編 怖い:16 ID:80441狂風師

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